煌びやかな金彩を施した鹿児島の薩摩焼は、明治維新を契機に政府が推し進めた外貨獲得のための重要な輸出品として位置づけられ、日本の陶磁器輸出の牽引役となりました。海外で好評を博した薩摩焼は、京都や東京、横浜など多くの産地でつくられるようになります。各地で生まれた絢爛豪華なやきものは「SATSUMA」と呼ばれ盛んに輸出されました。
遠く鹿児島を発祥として、日本各地で制作され里帰りした「SATSUMA」。100年以上経っても色褪せず、人々を魅了し続けている煌めく薩摩焼105点を収録。銘一覧も掲載しています。
*A4変形、32ページ